なにかと毎日忙しくてゆっくりとショッピングを楽しむ時間が取れないという人にとって

好きな時間に買い物ができるネット販売は大変便利ですね。

 

特にネット販売の中でもより手頃な価格でお目当てのアイテムを購入できるメルカリは大人気です。

 

中でも目を引くのがメルカリに出品されている宝石の数々、市場では考えられないくらいの安値がついている宝石もたくさんあります。

 

「安すぎて偽物なのでは?」と思うのも当然でしょう。

実際に「メルカリで買った宝石(ジュエリー)が偽物だった」という報告もネット上で確認できます。

 

そこで今回はメルカリで数多く出品されている偽物の宝石についてみていきましょう。

メルカリで購入できる偽物の宝石には要注意

メルカリのメリットは?と問われれば時間や場所を選ばずに欲しいものを購入できるその手軽さですよね。

ではデメリットはどんなことでしょう?

 

今回のテーマである宝石の場合

購入する際に確実に品質を確かめる方法がないということです。

 

もともと小さな宝石を出品者が撮影した画像でしか見ることができません。

宝石の説明文にしてもあいまいな表現が多いように見受けられます。

 

仮に偽物を疑って出品者に質問をしても

出品者自身が本物の宝石と信じて購入・出品している場合は

その宝石が本物か偽物かの判断はつけられません。

 

購入後に宝石が偽物だったというトラブル対策としてメルカリでは出品後の商品に対する鑑定を強化するようにしています。

メルカリの対策についてはメルカリ「偽ブランド品撲滅への5つの取り組み」をお読みください。

 

ただしブランド品のバッグなどと違い宝石の場合は

特に高い鑑定力が必要とされるので、偽物の宝石の出品がすぐになくなるというわけにはいかないと思われます。

メルカリに出品される偽物の宝石について

実は宝石業界のプロにとってもダイヤモンド以外の宝石を正しく鑑定するということはかなり難しいこととされています。

ダイヤモンドには国際的に定められた明確な品質基準があります。

しかしダイヤモンド以外には明確な基準というものは存在せず鑑定士の技量に任せている部分が大きいからです。

 

「メルカリに出品されている宝石の多くは偽物なのではないか?」とネット上では話題になっていますが

きちんとした鑑定がされないと偽物とも本物とも言い切れない状況といえるのではないでしょうか。

そもそも偽物の宝石とはどういうものか?

偽物の宝石には間違えられている宝石と宝石でさえないもの、の2種類が存在します。

間違えられやすい宝石

間違えられている宝石で歴史上もっとも有名なのはスピネルです。
スピネルは長い間ルビーやサファイア、ガーネットなどと混同されてきました。

ルビーとしてイギリスの王冠を飾った宝石が実は後年になってスピネルだったと判明しています。

 

このほかにも

トパーズペリドット

サファイアカイヤナイト

ヒスイエメラルド

アクアマリンとアパタイト

など間違えやすい宝石は数多くあります。

宝石の種類について

https://houseki-kaitorimouse.com/category/jewelrytype/

 

近年では宝石の加工技術が進んで宝石の色も多種多様に変えられるようになっているため

ますます見極めづらくなっており、本物と間違えられて偽物(別の宝石)がジュエリーに加工されている

ということも少なくありません。

宝石ではない石

偽物の宝石の中で宝石と呼べないものには人造石と模造石があります。

 

人造石とは科学的に作られた石のことでダイヤモンドと間違えられやすいキュービックジルコニア(CZ)が有名です。

一方の模造石とは外見だけを真似して作られた石のことです。

模造石の代表格はガラスで今ほど情報が十分ではなかった時代にはガラスは堂々とダイヤモンドを名乗っていました。
またスワロフスキーやコットンパールなども模造石の仲間です。

宝石の鑑定書・鑑別書も偽造されているかも

「出品されている宝石には鑑定書・鑑別書がついているから安心」と思っていませんか?

本当に鑑定書・鑑別書がついていれば本物の宝石ということになるのでしょうか?

鑑定書はダイヤモンドだけに発行される

鑑定書とはダイヤモンドだけに発行される品質保証書のことです。

明確な国際基準のもとで4Cなどのグレードが記載されます。

ダイヤモンドの品質基準4Cとは何か?

ダイヤモンド以外のカラーストーンには鑑定書は存在しないので

ルビーやサファイアに鑑定書がついているとすればそれは偽物の鑑定書ということです。

 

またダイヤモンドに鑑定書がついている場合でも

鑑定書に記載されているダイヤモンドと実際のダイヤモンドが同一のものかどうかという判断は簡単ではありません。

要注意!メルカリで格安出品されているダイヤは偽物かも

すべての宝石に発行される鑑別書

鑑別書とは宝石の生成成分や石の種類、産地などを検査した結果が記載されるもので、すべての宝石に発行できます。

 

鑑定書と違うのは鑑別書では宝石の品質保証を一切していないという点です。

宝石に鑑別書がついているからといってその宝石の価値とは全く関係がありません。

確実に本物の宝石が欲しければ正規販売店へ

こうしてみてくるとやはり本物の宝石を購入するには、正規の販売店がいちばんということになるようです。

商品に対する安心感としっかりとしたアフターケアは正規販売店の大きな魅力といえます。

質屋・リサイクルショップ

「本物の宝石は欲しいけれど少しでも安く購入したい」というのも正直なところです。
そんな時に利用してみたいのが質屋・リサイクルショップです。

 

質屋・リサイクルショップには多くの宝石が持ち込まれますが

お店の信用にかけても偽物の宝石を店頭には出せません。

 

そこで厳格な宝石の鑑定が行われています。

ただし宝石の鑑定力はお店によってとても差があるところです。

 

また鑑定結果が価格に反映されています。

質屋・リサイクルショップを利用する時には宝石の相場をネットなどで調べたうえで複数の店舗を見て回るといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

メルカリで宝石を購入したいのであればきちんとした下調べも必要であるということをお伝えしました。

 

メルカリの宝石は偽物ばかりと決めつけるのは乱暴ですが

購入する側もきちんとした選ぶ目を持っていないと満足する結果を得ることは難しそうです。