毎月の利用者が1,000万人という大人気フリマアプリ「メルカリ」。

 

◎自宅や外出先でいつでも欲しかったものを手軽に安く購入できる

◎しかも出品者との交渉次第では、さらに値引きもしてもらえる

など、買う側にとってのメリットがたくさんあります。

 

2018年には累計出品数が10億点を突破するなどあらゆるものが売りに出されていることは皆さんもご存知の通りです。

 

しかし中には気をつけて売買したほうがいいアイテムもあります。

 

それはメルカリに数多く出品されている格安ダイヤモンドジュエリーです。

今回は「メルカリに出品されている格安ダイヤモンドジュエリー」についてご紹介します。

メルカリで格安出品されているダイヤモンドにはご注意を

全女性の憧れといってもいい宝石、それがダイヤモンドです。

そのダイヤモンドジュエリーが格安で出品されていたら誰でもつい「いいなぁ、欲しいなぁ」と思って見入ってしまいますよね。

 

でも「ダイヤモンドなのにどうしてこんなに安いのか?」と疑問に感じますよね。

「メルカリは基本中古品または新古品(未使用未開封な物)が多いから安くなっているのは当たり前じゃないの?」

と思う人もいるかもしれませんが、じつはそうとも限りません。

ダイヤモンドの中古品

ダイヤモンドジュエリーの価格は簡単にいうと

  • 1、宝石の価格
  • 2、土台(地金)の価格
  • 3、ブランドの価値

の合算で決まります。

 

中古市場の相場としてはジュエリーの状態にもよりますが

ブランド品のハイジュエリーで定価の5割、人気のブランド品のジュエリーで定価の3割、そのほかは定価の1~2割とされています。

 

しかしダイヤモンドは新品でも中古品でもダイヤモンド自体の価値は変わりません。

 

ですから新品として販売されている価格に比べれば中古品が安いのは当然とはいえ、

ダイヤモンドが使われているにもかかわらず何千円、何百円という価格がつくということは「ダイヤモンドの品質に問題がある」と考えるのが妥当です。

メルカリで売られているダイヤモンドが安い理由とダイヤモンドの偽物

メルカリで売られているダイヤモンドが安い理由として考えられるのは次の2点です。

1、ダイヤモンドもしくは地金の部分が汚れたり傷がついたりしている

2、ダイヤモンドが偽物である

 

1の場合、状態がきちんと説明・納得された上での売買であれば問題はありません。

 

厄介なのは2の場合です。

これもダイヤモンドが偽物であると両者が納得していれば問題はありません。

 

しかし本物だと思って買ったのに偽物だった場合はどうでしょうか?

 

メルカリボックスには同様のメッセージが数多く寄せられています。

ですがメルカリ事務局の返答は「受け取り評価をする前に鑑定をしてもらって下さい」というばかりで

なかなかはっきりとした解決策は見出せていないようです。

 

もちろん偽物を本物として出品する側のモラルの問題ではあるのですが、同時に購入する側も自衛策が必要なようです。

ダイヤモンドの偽物とはどのようなものか?

ダイヤモンドの偽物を買わされないためにも

本物と偽物の違いを理解しておくことが大切です。

天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドの違いとは?

ダイヤモンドには天然石・合成石・模造石の3種類があり

石の成分を判断材料とした場合、天然石・合成石は本物、模造石は偽物とされています。

 

模造石の中でも最も有名なのがキュービックジルコニア(CZ)で、

輝き・硬度ともに本物のダイヤモンドと見分けがつかないほどの品質です。

 

キュービックジルコニアは市場では「CZ」の他に

「人造ダイヤモンド」「人工ダイヤモンド」「CZダイヤモンド」などと表記されています。

 

これでは本物のダイヤモンドの1種かと勘違いされても仕方がありません。

 

ただし価格は天然ダイヤモンドの100~500分の1程度と非常に安いのが特徴です。

また本物のダイヤモンドは屈折率が高くてダイヤモンド越しに新聞などの文字は読めませんがキュービックジルコニアは読めます。

 

ただ出品者の説明文と画像だけを見て売買するメルカリではこの方法を試せないのですけれど。

宝石鑑定書にも偽物があるから安心できない

ところで本物のダイヤモンドには「鑑定書」というものがついていることをご存知でしょうか?

宝石の中でもダイヤモンドだけにある鑑定書は4Cなどの品質を国際的な基準のもと評価・保証するものです。

 

しかしながら鑑定書があれば本物のダイヤモンドであるといえるかというとそこもまた微妙なところです。

もちろん鑑定書は必要ですが鑑定書は本物か?という問題があります。

 

鑑定機関として世界的権威があるのはHRD(ベルギーの公益法人)とGIA(ダイヤモンドの4C基準を決めたアメリカの機関)

国内では中央宝石研究所とAGT(GIAの日本代行機関)が代表的なところです。

 

*GIAの鑑定書には鑑定番号が記載されておりGIAのHPで確認できます

宝石業界では鑑定機関にランク付けをして取引をしているので

ダイヤモンドについている鑑定書がどこの機関によるものかを確認しておくことも重要です。

 

そしてもうひとつ

鑑定書に記載されているダイヤモンドとメルカリに、出品または買い取ったダイヤモンドが同じものか?

という問題もありますがこればかりは宝石鑑定士など専門知識のある人にみてもらわないと判断できません。

本物のダイヤモンドが欲しければ正規販売店へ

こうしてみてくるとやはり本物のダイヤモンドを購入するのであれば

きちんと宝石の鑑定ができる人がいる販売店、または正規のブランドを扱っている店舗で買うのがいちばん安心である

ということになりますね。

 

購入後にも十分なケアをしてもらえるという点も正規販売店のいいところです。

質屋・リサイクルショップ

昔から売買をしていて目利きがいる質屋や宝石専門(または宝石に強い)のリサイクルショップを利用するという選択もあります。

 

日々多くの商品が入ってきますしきちんとした鑑定・価格づけをして販売されているので、

間違っても偽物のダイヤモンドを買ってしまうなんてことはありません。

南アフリカはダイヤモンドが安いって本当?

まとめ

いかがでしたか?

 

メルカリはとても便利で使いやすいですがダイヤモンドジュエリーを購入する時にはくれぐれも気をつけたいですね。

 

本物か偽物かの判断は素人には難しいものですが、本物と偽物のダイヤモンドの違いや鑑定書の有無・読み方などを知っておくことはとても大切です。