皆さんにお尋ねします。

ダイヤモンドの天然石と合成石と模造石、この中で本物のダイヤモンドはどれでしょうか?

天然石は間違いなく本物のダイヤモンド、模造石は偽物のダイヤモンド、とここまでは答えやすいですよね。

しかし迷うのが合成石ではありませんか?

 

人工的に作られた合成ダイヤモンドとはどのようなダイヤモンドなのでしょうか?

人工的という時点で本物とは呼べないような気もしますが?

 

でも天然石と全く同じ性質の石なら本物では?

とまぁ非常にややこしいダイヤモンドの合成石です。

 

さらにややこしいのが石の性質状の分類と、宝石としての価値観での分類が微妙に食い違っている点です。

ということで今回は天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドの違いについてお伝えします。

天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドはどこが違う?

ダイヤモンドにはその生い立ちや性質などの違う3種類があります。

すなわち天然石・人工(合成)石・模造石です。

それではそれぞれの特徴などを見てみましょう。

天然ダイヤモンド

地球上でもっとも有名で高価な鉱物であるダイヤモンドは自然が何十億年という時間をかけて作り出したものです。

ダイヤモンドは古来より富と権力の象徴として、また女性の憧れの宝石として世界中で愛されています。

【宝石買取】ダイヤモンドの買取・種類・相場

その美しさと高価さゆえに近年では紛争の資金源として使われるなどの悲劇的な一面もあります。

昔も今も宝石の王様、それがダイヤモンドです。

 

ところで鉱物としてダイヤモンドを見ると主な組成物は炭素、つまりは鉛筆の芯などと同じということになります。

そして炭素であるがゆえに人工的にダイヤモンドを作ることが可能なのです。

人工ダイヤモンド

人工ダイヤモンドはその名の通り人工的に作り出したダイヤモンドのことです。

 

人工的に炭素などを合成して作り出しているわけですが、化学的特性も物理学的特性も光学特性も天然ダイヤモンドと全く同じ物です。

唯一の違いは炭素がダイヤモンドになるまでの時間。

 

天然ダイヤモンドは地中で何十億年という時間をかけて作られますが、人工ダイヤモンドはわずか数週間で出来上がります。

ちなみに天然ダイヤモンドの年間採掘量が3万㎏あまりなのに対して、人工ダイヤモンドの合成量は10万㎏。

 

人工ダイヤモンドの主な用途は工業用ですが、最近では宝飾用としても用いられることが増えてきており、ジュエリー界での人工ダイヤモンドの地位は今後上がってくるのではないかと予想されています。

 

とはいえ天然ダイヤモンド以外の価値は認めない、という考えも依然として根強くあります。

性質上、人工ダイヤモンドは本物のダイヤモンドですが、宝飾品としては偽物というか市場価値が非常に低い状況に今のところあります。

模造ダイヤモンド

模造ダイヤモンドはダイヤモンドの類似石のことです。

かつては水晶やガラスなどの透明でキラキラと輝いている石が使われていました。

 

もっとも水晶やガラスではすぐにダイヤモンドではないことがわかってしまっていたようです。

最近では硬度や輝きがより天然ダイヤモンドに近づいた「キュービックジルコニア」が台頭しています。

 

一見しただけでは本物のダイヤモンドと見分けがつかないほどの精巧さです。

あまりにもお安いダイヤモンドジュエリーの場合、このキュービックジルコニアが使われていることもあります。

キュービックジルコニアには「CZ」という刻印が入っていることと、天然ダイヤモンドのお値段はキュービックジルコニアの何百倍以上もすることからわかりやすいとは思いますが。

天然ダイヤモンドの見分け方

最近ではプロの鑑定人も迷わせるほどの精巧な模造ダイヤモンドも出ています。

ましてや組成が全く同じ人工ダイヤモンドならなおさらです。

 

そこで天然ダイヤモンドの見分け方をいくつか紹介します。

1、 自然界に存在する天然ダイヤモンドにはわずかですが内包物が含まれていたり、ダイヤモンド自体に淡い色味がついていたりする場合があります。
無色透明で完璧なダイヤモンドであるほど偽物が疑われると言います。

2、 天然ダイヤモンドには親油性があり油性ペンで色が塗れます。

3、 息を吹きかけたり冷蔵庫で冷やした後に外気に触れたりした時に曇りがすぐにはれるのが天然ダイヤモンドです。

偽物のダイヤモンドはしばらく白く曇ったままです。

人工ダイヤモンドの値段と価値

人工ダイヤモンドまだ宝飾品としての市場価値はとても低いようです。

そのため人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドに比べると非常にお安いのが普通です。

 

皆さんもご存知のように天然ダイヤモンドンには4Cというクラス分けがあるので一概に大きければ高いという訳ではありません。

たとえば同じ大きさの天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドを比べるというのには無理があります。

 

ですが仮に同じ大きさのダイヤモンドの場合、人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドの数パーセント程度以下の価格となることが多いようです。

現状では人工ダイヤモンドを販売する場合は人工石であることを公言した上で取引をすること、鑑定書での判別、価格、などの点から間違えて購入することはないとは思うのですが。

人工ダイヤモンドとジルコニアの違いとは?

人工ダイヤモンドとジルコニアの決定的な違いは成分です。

とはいえ成分は見た目ではわかりませんよね。

 

しかしながら大きく違うことがもう一つあります。

それが硬度(傷のつきにくさ)です。

 

ダイヤモンドは硬度10、地球上の鉱物の中で最も高い硬度です。

一方のキュービックジルコニアの硬度は8~8,5。

 

宝石としてはかなりの硬度ですがダイヤモンドには及びません。

 

理屈上、ダイヤモンドでキュービックジルコニアに傷はつけられるが、キュービックジルコニアではダイヤモンドに傷をつけることはできないということですね。

人工ダイヤモンドの用途

人工ダイヤモンドの用途として一番多いのは工業用です。

最近では家電製品などにもよく使われています。

またダイヤモンドコーティングのフライパンや炊飯器の内釜などもあり、すでに皆さんもお使いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンド、それにキュービックジルコニアについてお伝えしました。

 

天然ダイヤモンド以外はジュエリーとしての価値はまだ低いですが、海外などでは特別な日は天然ダイヤモンドを、日常使いには人工ダイヤモンドやキュービックジルコニアを、という具合に使い分けている人も多いとか。

 

お洋服のように気分やTPOでダイヤモンドを使い分けるのもいいですね。

 

>>当サイト一押し!オススメの宝石買取業者