映画や小説、歌のタイトルなどにもよく使われるトパーズ。
実際にトパーズを見たことがなくてもその名前を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

どこかしらロマンチックで美しい響きを持つトパーズが今回の主役です。

トパーズとはどんな宝石か?

トパーズ
硬度 8,0
黄色、青色、無色、赤、ピンクなど多種
誕生石 11月(黄色)
石言葉  友情、希望、潔白

トパーズを古代エジプトでは「太陽の宝石」としてあがめ、トパーズには厄災から身を護る力があると信じられていました。

また中世の裁判所では王や裁判官などは自分の優位を示すためと、他社との友好関係を願ってトパーズを身に着けたようです。

 

ところでトパーズの名前の由来には諸説あります。

サンスクリット語の「タパズ・火」からという説や、紅海にあるペリドットの産地トパゾス島(現:セント・ジョンズ島)にちなんでいるという説、など様々です。

 

これはトパーズの歴史にも関係があることで、トパーズは長い間ペリドットと混同されてきました。

またペリドットに限らず黄色い宝石全般をトパーズと呼んでいた時代もあります。

 

トパーズがトパーズという名前で認識されたのは1700年代に入ってからです。

トパーズの価値とは?

トパーズの和名は「黄玉(おうぎょく)」です。

その名前の示す通りトパーズの色と言えばまずは黄色を思い浮かべますが、黄色以外にも青色や無色、茶色など様々な色があります。

 

かつてはシトリン(黄水晶)やアメジスト(紫水晶)を加熱変色させたものがトパーズとして市場に出回っていました。

現在でもトパーズのほとんどは加熱処理やトリートメント処理を施されてから市場に出るので、なかなか石本来の色はわかりづらい状況です。

 

無処理で発色が美しいトパーズは高価で取り引きされますが

処理された石の場合はかなりの大きさ(カラット)がないと高値がつくことは難しいようです。

トパーズの色

トパーズの中でも高い人気を誇り最高級品とされるのが「インペリアル・トパーズ」です。

独特なシェリーカラー(シェリー酒の色、深いはちみつ色)をしています。

 

天然石で無処理のインペリアル・トパーズは大変希少価値があり高価ですが、市場に出回っているほとんどのインペリアル・トパーズは黄色のトパーズに加熱処理を施したものです。

インペリアル・トパーズと並んで人気があるのがブルー系のトパーズです。

 

青空を思わせる「スカイブルー・トパーズ」、明るい水色の「スイスブルー・トパーズ」、濃い水色の「ロンドン・トパーズ」、などが有名です。

以前のブルー・トパーズは質の低いアクアマリンと間違われていたためそれほど人気がありませんでした。

 

ところが1970年代に入ると放射線を照射することで水色の濃度が変化することがわかり様々なブルー系のトパーズが登場します。

それ以降市場ではブルー系トパーズが高い人気を得ています。

 

20世紀にはいるとさらにトパーズに新しい仲間が加わります。

それが「ミスティック・トパーズ」です。

 

ミスティック・トパーズは最高級のホワイトトパーズにPVD(物理気相成長法)というコーティング処理を施すことで生まれます。

その色合いは万華鏡のようにも虹色のようにも見える美しさです。

 

現在ではこのPVDの手法によりフラミンゴ・トパーズやトワイライト・トパーズ、カナリア・トパーズなど次々と新しいカラーが生まれています。

トパーズの手入れや保管方法

トパーズは硬度も高く傷つきにくい宝石です。

ただし横方向に割れやすい性質なので衝撃を与えないようにしましょう。

 

また色のついた(無色意外の)トパーズは紫外線の影響で簡単に変色してしまうので保管方法や保管場所には注意が必要です。

日ごろのお手入れとしては日常使いの後にセーム皮(シカなどの皮)で汚れを優しく拭き取ります。

 

汚れが気になった時は柔らかい歯ブラシなどに中性洗剤をつけて洗います。

洗った後はぬるま湯で十分にすすいだ後にタオルドライをして保管します。

 

保管する際には柔らかい布などに包み、直射日光が当たらないようにします。

 

なおトパーズは超音波洗浄することはできません。
上記の方法で手洗いするか、専門の業者に洗浄をお任せしましょう。

トパーズの買取相場

トパーズには現在、2つのタイプが存在しています。

天然トパーズである「OHタイプ」と、加熱処理やコーティング処理をしている一般的なトパーズの「Fタイプ」です。

 

加熱処理などがされていない天然のインペリアル・トパーズや

インペリアル・トパーズよりも希少性が高いピンク・トパーズなどの「OHタイプ」は高額がつきやすいとされています。

 

人気のあるブルー系のトパーズやホワイト・トパーズなどの「Fタイプ」は市場に出回っている量はい多いものの、高額の買取対象にはなりにくくよほど大粒のトパーズであるか、色味に特徴があるかなどの場合を除いては価格がつかないこともあります。

 

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「宝石買取の世界・トパーズ」のまとめ

いかがでしたか?

トパーズは他の宝石に比べると比較的お手ごろな価格帯のものが多く、ファーストジュエリーに向いている宝石と言えるかもしれません。

 

お伝えしたようにカラーバリエーションも豊富でお手入れもしやすいので自分好みのトパーズを選んでみませんか?

 

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