今回ご紹介する宝石は見ているだけで元気になれるヘリオドールです。
黄色い色には希望や前向きなパワーというイメージがありますが、
ヘリオドールのキラキラと輝く黄色にはまさにそんなパワーが満ち溢れているようです。
それではヘリオドールを見ていきましょう。
ヘリオドールとはどんな宝石か?
ヘリオドール | |
硬度 | 7,5 |
色 | 黄色系、黄緑色系 |
誕生石 | 7月30日 |
石言葉 | 希望、輝く日々 |
ヘリオドールの名前の由来はギリシア語の「太陽」や「太陽からの贈り物」です。
ギリシア神話の中に出てくる太陽神の名は「ヘリオス」ですから
ヘリオドールという名前はまさに太陽そのものを表しているようですね。
ところでヘリオドールというのは宝石名です。
鉱物的には「ベリル・緑柱石(りょくちゅうせき)」といい、ベリルの中で黄色系の石を総じてヘリオドールと呼んでいます。
ヘリオドールは加熱処理されることでアクアマリンに変化します。
とても人気があるアクアマリンが実はヘリオドールを加熱処理したものだった
ということも多いようですが現在の鑑定技術では見分けることは困難だとされています。
ヘリオドールの仲間
ヘリオドールの中でも特に黄色みが強いものには「イエローベリル」
黄金色のものには「ゴールデンベリル」という名前がそれぞれついています。
宝石業界の中では
◎ヘリオドール(黄緑色)
◎イエローベリル(黄色)
◎ゴールデンベリル(黄金色)
の3種はそれぞれ別の石である、とする意見もあります。
しかし、まだ明確な分類基準はなく別の宝石に区分するというのは難しいようです。
ヘリオドールの歴史
ヘリオドールはまだ歴史が浅い宝石です。
初めて命名されたのは1910年頃で何千年も前から人類と共にあった宝石類の中にあって極めて新しい宝石といえるでしょう。
(それ以前にも発掘はされていたようですが正式な命名などの記録はありません)
ヘリオドールの価値とは?
宝石質のヘリオドールは産出量が少なくレアストーンといえます。
ヘリオドールの価値は大きさや透明度、色で決まります。
同じ大きさで同じ透明度の3個の石のうち一番高値がつくのはゴールデンベリル、次がイエローベリル、最後がヘリオドールです。
ヘリオドールの手入れや保管方法
ヘリオドールは硬度もあり扱いやすい宝石です。
通常の汚れであれば柔らかい布で拭き取る程度で十分です。
ただひとつ気をつけたいのは保管場所。
というのもヘリオドールは強い日光に当たり続けると退色することがあるからです。
直射日光が当たらないような場所に専用の保管ケースなどに入れて保管するようにして下さい。
ヘリオドールの相場
通販市場などに出ているヘリオドールは数も少なくジュエリーに加工されている状態のものがほとんど。
相場の比較が難しいですが、やはりゴールデンベリルには高値がついている印象です。
*参考までにゴールデンベリルのルース15,91カラットで127,249円
「宝石買取の世界・ヘリオドール」のまとめ
いかがでしたか?
見ているだけで元気になれるヘリオドールです。
最近お疲れ気味で元気がない、という人に見せてあげたい宝石ですね。(買ってあげたいところですが・・・)
太陽の光を集めたようなヘリオドールですが、太陽光を浴びすぎると退色することもありますので保管する場所には気をつけましょう。