見れば見るほど不思議な石、ルチル。

 

一般的にはルチルが水晶の中に入り込んだルチルクォーツが有名です。
透明な石の中に金色の針のような石がきらめいています。

 

ルチルクォーツは宝石として愛用するよりパワーストーンとして愛用している人のほうが多いのではないでしょうか?

ルチルの色により効果は様々ですが持ち主に幸運をもたらす石として高い人気を誇ります。

それではルチルを見ていきましょう。

ルチルとはどんな宝石か?

ルチル
硬度 6,0~6,5
赤褐色、金黄色
誕生石 色により異なる
石言葉  色により異なる

 

ルチルの語源はラテン語の「rutilus」で金紅色という意味です。
和名は「金紅石」です。

 

天然で産出されるルチル自体は透明であり宝石としての用途には用いられません。

ルチルは水晶の中に入ると「針入り水晶」「ルチルクォーツ」と呼ばれます。

 

ルチルクォーツは古来より金運や勝負強さをもたらすお守りとして人々に大切にされてきました。

また石の力と相まってルチルが天使の髪を連想させることから「天使の髪の毛」「ヴィーナスの髪」と呼ばれることもあります。

 

この他、ルビーサファイアの中に入り込んだルチルの結晶は反射した光が星の形に見えるスター効果を生み出します。

【宝石買取】ルビーの種類や歴史・買取価格・相場

人工ルチル

人工的に作り出されたルチルは無色透明です。

屈折率も高く金剛光沢であることから戦後の一時期にはダイヤモンドの代用品として市場に出回っていたこともあります。

 

宝石以外の用途としてはチタン製品の原料や紫外線の吸収力が高いことから日焼け止めなどに利用されています。

ルチルの価値とは?

他の宝石の中に入ることで様々な効果をもたらすルチルですが、ルチル自体が宝石として成立してはいません。

最も一般的なのが水晶の中に入ったルチルクォーツです。

 

ルチルクォーツと名前がついていても黒、緑、青、赤のものはルチル以外の鉱物であることが多いようです。

ルチルクォーツの中ではやはり金色の針が美しいゴールドルチルクォーツが人気です。

タイチンルチル

ルチルクォーツの中でも最高品質とされるのが金色の針が板状もしくは束状に入っている「タイチンルチル」です。

 

同じ金色の針でもゴールドルチルは細い針、タイチンルチルは太い板状か束状の針が入っています。

さらにその針が同じ方向に向いていて猫の目のように見えるルチルクォーツのことを「タイチンキャッツ」と呼びます。

ルチルクォーツのグレード

ルチルクォーツにとって大切なのはルチルを覆う水晶の透明度が高いこととルチルの本数が多くしっかりとした針であることです。

 

またルチルの入り方により現在日本では50ランクほどの格付けがされています。

ただしこのグレードのランクは国際基準ではないため、つける人・店によってばらばらと言わざるを得ません。

ルチルの手入れや保管方法

身に着けた後には柔らかい布などで優しく拭き取ります。

 

またパワーストーンとして愛用されている場合は水道水による流水洗いが推奨されています。

クォーツは傷つきやすいほか直射日光にも弱いので保管する時には他の宝石とぶつからないように個別のジュエリーボックスなどにしまいます。

ルチルの買取相場

ルチルクォーツは水晶の透明度とルチルの状態により50近いランクがあり、

一粒の大きさが同じでもランクによって千円代~10万円代まで価格が非常に大きく異なります。

 

「宝石買取の世界・ルチル」のまとめ

いかがでしたか?

ルチルクォーツは見るほどに不思議な魅力がありますよね。

 

金色の針が作り出す独特の表情や石が持つとされる力に惹かれる人が多いのもわかります。

ランクが細かく定められていますが細かいことは考えずに直感で選ぶといいそうですよ。

 

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