鮮やかな青色が印象的なカヤナイト(カイヤナイト)。

 

宮沢賢治も著書の中で「さはやかな夜」という表現で

カヤナイト(カイヤナイト)を用いています。

(宮沢賢治作「まなづるとダァリヤ」)

 

確かに夜の始まりを感じさせるような深い青色をしています。

これほどに美しい青色を放つカヤナイト(カイヤナイト)ですから

さぞかしジュエリーやアクセサリーにしたら素敵なものになりそうです。

 

ところがカヤナイト(カイヤナイト)はジュエリーやアクセサリーに加工することがとても難しい石として有名です。

それはなぜなのでしょう?

 

カヤナイト(カイヤナイト)とはどのような宝石なのでしょうか?

それでは早速見ていきましょう。

カヤナイト(カイヤナイト)とはどんな宝石か?

カヤナイト(カイヤナイト)
硬度 4~7,5
藍青色、緑色
誕生石
石言葉  想像力や表現力を高める

カヤナイト(カイヤナイト)はギリシア語の「暗青色」を語源としています。

また和名では「藍晶石(らんしょうせき)」と呼びます。

 

実際には青色以外の石もありますが、中でも青色の石が昔からビーズなどに加工されていたために

カヤナイト(カイヤナイト)=青色というイメージが強くなりました。

同じ石

カヤナイト、カイヤナイト、カイアナイト、どれも同じ石を表す言葉です。

なぜ同じ石に3通りもの呼び名がついているのかはっきりとした理由はわかっていません。

 

ただ一般的に販売店などで名前が使われているのはカイヤナイトなので、これ以降の文中でもカイヤナイトと呼びます。

ところでカイヤナイトには同じ化学式を持ちながら石の性質や見た目が異なる「同質異像」の仲間がいます。

 

それがシリマナイトとアンダリュサイトです。

カイヤナイト・シリマナイト・アンダリュサイトの3つは同質異像の石として有名です。

カヤナイト(カイヤナイト)最大の特徴

カイヤナイトの最大の特徴はひとつの石の中に硬度が2通り存在することです。

結晶の方向によって極端に違う硬度を持つ石を「ディスシーン(二硬石)」と呼びますが

カイヤナイトはまさにディスシーンです。

 

結晶の縦方向の硬度は7,5横方向の硬度は4と大きな差があり、方向によって割れやすさも異なるということを表しています。

こうした硬度の複雑さからジュエリーやアクセサリーへの加工がとても難しい石なのです。

カヤナイト(カイヤナイト)の歴史

カイヤナイトが確認されるようになったのは1700年代の後半ですが、
実はカヤナイトはその美しい青色が理由でかなり昔からサファイアと間違われていたようです。

 

現にヨーロッパでは20世紀まではカヤナイトをサファイアとして販売していました。

カヤナイトがカヤナイトとして知られるようになってからまだ日が浅く、ようやく認知されはじめたところです。

カヤナイト(カイヤナイト)の価値とは?

カイヤナイトには緑色のものがあります。

緑色のカイヤナイトはアフリカのタンザニアで産出されますが、上質で美しいものは少なく大変に希少価値の高い宝石となります。

 

カイヤナイトの石には独立心を高める力があるとされています。

また曖昧な物事を整理する力があるともされています。

 

親離れや子離れの必要がある人や整理整頓など片付けが苦手な人などにおすすめできる石です。

カヤナイト(カイヤナイト)の手入れや保管方法

カイヤナイトの保管にはとても注意が必要です。

まず先ほどの理由の通りディスシーンゆえに衝撃に弱いからです。

 

また紫外線に当たると退色を起こすこともあります。

衝撃や直射日光に当てないようにしましょう。

カヤナイト(カイヤナイト)の相場

楽天市場での販売価格は8mm玉で400円ほどです。

「宝石買取の世界・カヤナイト(カイヤナイト)」のまとめ

いかがでしたか?

美しい深い青色のカイヤナイト、そしてディスシーンという珍しい性質を持つカイヤナイト、でしたね。

カイヤナイトを取り扱う時にはくれぐれも優しくお願いします。

 

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