ダイヤモンドやルビーなどのいわゆる4大宝石に比べて
- カジュアルにジュエリーを楽しみたい人
- 初めてのジュエリー
として人気が高いのがアクアマリンやブルートパーズです。
ところでこのアクアマリンとブルートパーズ、プロでも見分けがつかないほど見た目がそっくりって知っていましたか?
見た目はそっくりですがお値段的にはアクアマリンの方がずいぶんとお高いのです。
見た目が似ているのならお値段も同じくらいなのでは?と思いますよね。
どうしてお値段に差ができるのか?
そこで今回はアクアマリンとブルートパーズの違いについて詳しくご紹介します。
アクアマリンとブルートパーズの違い
まずはアクアマリンとトパーズそれぞれの石の特徴を見ていきましょう。
アクアマリン
アクアマリンはラテン語の「水」「海」から名づけられた淡青色の石です。
内包物(インクルージョン)の量によって透明・半透明・不透明のものがあります。
宝飾用には透明度の高いものが好まれますが、市場に出ているアクアマリンの多くは加熱処理やトリートメント処理がされています。
・大粒の石が産出しやすく産出量も安定していること
・加熱処理されている石が多いこと
などから比較的リーズナブルな宝石として親しまれています。
ブルートパーズ
トパーズの語源には諸説あり
『サンスクリット語の「火」から来ている』という説と
『産出地であったトパゾス島にちなんでいる』という説をよく目にします。
トパーズのカラーバリエーションは無色、黄色、青色、ピンク色と非常に多彩ですが特に黄色のイメージが強いようです。
歴史の中では黄色の宝石はすべてトパーズと呼ばれていた時代もありました。
また日本では1980年代の初めまで水晶を加熱処理したものがトパーズと名づけられて出回っていました。
ブルートパーズの登場は1970年代に入ってからのことで、放射線の照射によって様々な青色の濃淡をトパーズにつけられるようになりました。
アクアマリンとブルートパーズの見分け方
アクアマリンとブルートパーズは一見しただけでは見分けがつきません。
日々数多くの宝石を鑑定する質屋のプロでもなかなか難しいと言われているほどです。
鑑定のプロはアクアマリンとブルートパーズを見分ける際にチェルシーカラーフィルターという道具を使います。
このフィルターを通して見た時の色味で区別をつけるそうです。
アクアマリンとブルートパーズの価値
見た目がそっくりなアクアマリンとブルートパーズですが、宝石としての価値はどちらがあるのでしょうか?
かつて市場に出始めたころは「質の低いアクアマリン」に間違われていたこともあるブルートパーズです。
基本的にはアクアマリン、ブルートパーズともに熱処理がされています。
一方でアクアマリンには、非加熱処理で美しい青色と透明度を保っているものも多いのです。
そのため希少性という意味では、アクアマリンの価値が高いとされています。
アクアマリンとブルートパーズはどちらが高価?
アクアマリンの方がブルートパーズに比べて高価な値がつきます。
ブルートパーズは
- 無色のトパーズに放射線を当てて作り出されたものであること
- 宝石としての歴史が浅いこと
などから、アクアマリンに比べるとブルートパーズは安価になります。
アクアマリンとブルートパーズの相場価格とは?
それぞれの相場価格はどうでしょうか?
アクアマリンの価格
透明度や色味によって幅がありますが1カラット辺りのアクアマリンのルースは2,500~5,000円ほどです。
ブルートパーズの価格
トパーズには天然トパーズである「OH」タイプと、人工的な処理がなされている「F」タイプの2種類があります。
一般的なブルートパーズは「F」タイプに分類され、「OH」タイプに比べると高額がつかないのが実情です。
ブルートパーズでも高額がつくのは数十カラット以上の大きさがある石などに限られます。
ブルートパーズのルースは1カラット辺り1,000円前後での取引が多いです。
アクアマリンとブルートパーズのお手入れ方法
アクアマリンは硬度が比較的高く傷つきにくいですが、脂質に弱いので日々の使用後にきちんと皮脂や化粧品の汚れを落とすことが大切です。
脂質をつけたままにしておくと透明度や輝きが低くなってしまいます。
ブルートパーズもアクアマリン同様に比較的硬度は高いのですが、横方向からの衝撃に弱く横にひびが入りやすいので取り扱いには気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
アクアマリンとブルートパーズの違いについて見てきました。
あなたはアクアマリン派?ブルートパーズ派?
それぞれ歴史や成り立ちに差はありますが優劣はつけがたいですよね。
宝石は身につける人との相性がなによりも大切ですから、ご自分が気に入った宝石であることが一番大切です。