どんなに気に入って購入した宝石でもデザインが今の時代に合わなくなってしまったり自分に似合わなくなってしまったりすることってありますよね。
そんな時に利用したいのが宝石の買取です。
ところで多くの人は高額な宝石なのだから買取も高額である、と思っています。
しかしながら宝石買取はたぶん皆さんが想像しているよりもシビアな世界です。
買取額も思っていたよりも安かったという人のほうが多いかもしれません。
せっかく大切にしてきた宝石、できるだけ高く売りたいですよね?
そこで今回は宝石買取の実情と少しでも高く買取をしてもらうためのコツをご紹介していきます。
宝石の買取価格に期待しすぎない
宝石買取の世界では買取に出した宝石が購入金額を上回るということはほとんどありません。
それどころか購入金額の10分の1以下というのが普通です。
というのも宝石の購入金額には「ルース(裸石)「土台(地金)」の価格に、デザイン費や製作費、広告費などの諸経費が加算されています。
ところが売却する時の金額は「ルース(裸石)「土台(地金)」の価格のみということになります。
つまり購入金額-(諸経費+経年劣化など)=買取価格となるわけで、
よほど希少性の高い宝石などを除いて購入金額よりもかなり安くなるのです。
ダイヤモンドや金・プラチナにはそれぞれ相場があるためにその時の取引額がつけられますが、ダイヤモンド以外のカラーストーンの場合は鑑定自体が難しく共通の相場もないために買取店によって大きく差が出ます。
いずれにしても宝石買取の金額には過剰な期待は持たないほうがいいでしょう。
宝石の買取価格をあげる4つのコツ
宝石を少しでも高く売るためには以下のようなコツがあります。
どれも特別に難しいことではないのでぜひ実践してみて下さい。
鑑定書や鑑別書を手元に残しておくこと
最近では鑑定書や鑑別書がなくても査定・買取をしてくれる買取業者も増えてきましたが、やはりあったほうがいいでしょう。
業者によっては鑑定書や鑑別書がない宝石の査定は断るところや、買取金額から鑑定料を差し引くところもあります。
また購入時についてきた専用ケースや箱などもあると買取価格が多少あがる場合もあります。
鑑定書や鑑別書などと一緒に大切に保管しておきましょう。
日頃から宝石のお手入れや保管に気をつけること
日頃から宝石のお手入れをしておきましょう。
宝石の価値は輝きにあるとも言えます。
美しい輝きを維持させるためには宝石の性質に合ったお手入れをすることが大切です。
また保管方法にも気をつけましょう。
硬度の違う宝石同士を同じところで保管していると傷がつくこともあります。
宝石の中には直射日光に弱い性質を持つものもあります。
それぞれの宝石の性質をきちんと把握した上で最適な保管をしておくことです。
買取に出す前にクリーニングをすること
直接お肌に触れる宝石は思っている以上に汚れています。
またしばらくつけていなかった宝石はくすみがちです。
買取前にクリーニングをしてキレイな状態に戻してから査定してもらいましょう。
ただし宝石ごとにクリーニング方法が違いますのでよく調べた上でクリーニングをして下さい。
自分でするのが無理そうな時は専門業者などに依頼するといいでしょう。
宝石買取店は数社を比較検討すること
宝石買取業者を利用する時には必ず複数のお店で査定をしてもらいます。
同じ宝石でも10倍の価格差がつくことも珍しくないのが宝石買取の世界です。
時間と手間を惜しまずに納得のいくお店を探しましょう。
その場合は買取店に以下の2点を忘れずに伝えます。
1、ここが何件目かのお店であるか伝える
2、他店の査定額を伝える
宝石買取の世界では後のお店が前のお店より高い査定をつけるとされています。
金額と同時に査定内容や接客態度なども見て信頼できる買取業者を探しましょう。
「宝石の買取価格をあげるコツ」まとめ
宝石買取の世界の実情と買取価格をあげるコツをご紹介してきました。
つい忘れがちですが宝石は日頃のお手入れと保管方法が大切です。
もし汚れが目立つようなら買取価格をあげるためにもぜひ宝石をキレイにしてあげましょう。
またどうしても「宝石を買った時の価格」にとらわれがちなのですが、今の現状の中でいちばん高く買取をしてくれる業者を探しましょう。