人類の永遠のテーマとも憧れとも言われる「不老不死」。
大昔から現在に至るまで、不老不死を巡って人類は様々な試行錯誤を繰り返しています。
今回紹介する石は古代アトランティス時代には「不老不死」の力が宿るとされ、現代でも守護石として人気の高いシリマナイトです。
それではシリマナイトについて見ていきましょう。
シリマナイトとはどんな宝石か?
シリマナイト | |
硬度 | 6,0~7,0 |
色 | 青色、茶色、緑色、黄色、無色など |
誕生石 | 4月 |
石言葉 | 警告、問題解決 |
シリマナイトはアメリカの地質学者ベンジャミン・シリマンの名前にちなんで命名されました。
自分の名前が宝石につくなんてどんな気分なんでしょうね。
ちなみにシリマナイトの和名は「珪線石(けいせんせき)」と言います。
シリマナイトは火山地帯や温泉地帯で発見されることが多いのですが、宝石として価値のあるような石は少なく希少性の高い石と言えます。
産出される時にはルビーやサファイアと一緒に産出されたり、他の鉱物とくっついて産出されたりと、なかなか一筋縄ではいかないイメージのある石でもあります。
現在のところカンボジアやビルマなどの限られた地域で透明度の高いシリマナイトが採掘されています。
近年ではインドやケニアで大きな結晶が採掘されて話題になりました。
ところでシリマナイトは「ファイブロライト」とも呼ばれています。
シリマナイトの切片の中を見ると細い繊維(ファイバー)がよじれているようなものが見えるからです。
またカイヤナイトやアンダルサイトはシリマナイトと同じ成分で結晶構造が違う「同質異像」の石です。
シリマナイトの価値とは?
シリマナイトは美しくて希少な宝石です。
そして市場にあまり出回らない宝石です。
シリマナイトはもともと珍しいことに加え、採掘者にとっては判別がしづらい石であり、加工者にとっては硬くて割れやすいことから加工がしづらい石であるからです。
シリマナイトはカッティングや加工の過程でおよそ50%が傷つく石とも言われているほどです。
加工が難しいシリマナイトですが、中にはシャトヤンシー(キャッツアイ効果を持つもの)やアステリズム(スター効果を持つもの)があるものもあります。
このような効果を持つ石はシリマナイトの中でも特に人気が高く、カボションカットを施されたのちにリングやイヤリングとして製品化されています。
パワーストーンとしてのシリマナイト
宝飾用に加工するのが難しいシリマナイトですが、パワーストーンとして古くから人々に親しまれています。
シリマナイトには迫りくる危険を回避する、ピンチを脱する、などの他に未来を切り開く力が宿るともされています。
またシリマナイトには強い意志と決定力を高めるとともに、思いやりと配慮を向上させる効果があることから、リーダー資質を成長させてくれる石としても人気があり、ビジネス向きのパワーストーンでもあります。
身体的なお守りとしては筋肉の増強や再生の力があるとされているのでスポーツを好む人にもおすすめです。
シリマナイトはサポート力の高い石ともされているので、他のパワーストーンと組み合わせて用いるのにも向いています。
シリマナイトの手入れや保管方法
日常使いの後には柔らかい布かメガネクリーナーなどで優しく汚れを拭き取りましょう。
超音波洗浄機は使わないで下さい。
シリマナイトの買取相場
ジュエリーとしてよりもパワーストーンとしての色合いが強いシリマナイト。
買取で高額がつく条件としては5カラット以上のカラット数が大きい石か、シャトヤンシーやアステリズムが強く現れている石などに限られます。
シリマナイト単体では値段がつきにくいですが、ジュエリーの場合はともに使われている宝石や地金によって値段に幅が出ますので買取店などで鑑定をしてもらいましょう。
「宝石買取の世界・シリマナイト」のまとめ
いかがでしたか?
宝石としてもパワーストーンとしても魅力的なシリマナイト。
なかなか店頭などで目にする機会は少ないかもしれませんが、もし見つけた際にはじっくりと眺めてみて下さいね。