私たち日本人の間では真珠と並んで人気が高いオパール

しかし人気が高いからこそ多くの偽物もまた市場に出回っていることをご存知でしょうか?

 

今回は人気のオパールの種類や本物と偽物との見分け方について見ていきましょう。

【宝石買取】オパールの種類・価値・買取

天然オパール・人工オパール・合成オパール(偽物)とは?

オパールに限らず宝石を語る時のわかりづらさにあげられるのが人工石と合成石の違いです。

人工石と合成石は同じじゃないの?とも感じますが、同じ意味で使っている場合もあれば、区別して使っている場合もあり大変わかりづらい状況です。

 

今回の記事では石の性質を踏まえて人工石と合成石を区別して表記していきます。

天然オパール

天然オパールの主な産地はオーストラリアで世界シェアの97%を占めています。

中でもオーストラリアでしか産出されないブラックオパールはオパールの最高級品で、大変希少なレアストーンであり高額で取引がされています。

 

後ほどお伝えする合成石の多くはこのブラックオパールに似せるための加工が施されているほどです。

人工オパール

天然オパールとほぼ同じ科学的・物理的・光学的性質を持つ石を人工的に作り出したもの、それが人工オパールです。

現在、世界で唯一人工オパールを生産しているのが日本の京セラです。

 

京セラの人工オパールは世界市場では「クリエイテッドオパール」、国内では「京都オパール」として多くの人に親しまれています。

 

天然オパールと比較した場合には次の特徴が見られます。

・インクルージョン(内包物)が混入しないため透明度が高く遊色効果も強い

・オパール内部の水分バランスを調整しているので割れにくい

*参考 京セラジュエリー通販ショップodolly
https://www.kyocera-jewelry.com/products/list16.html

合成オパール(偽物)

もともとオパールは硬度が低くて壊れやすい性質を持つために

硬度を補強する意味での合成はよく行われている手法です。

 

ただし合成オパールには一部本物のオパールを使って補強も宝石でしている製品と補強だけは異素材でしている製品。

さらにはまったく別の素材をオパールに見せかけている製品の3通りがあります。

 

そのため合成オパールは合成の程度やオパールの品質などにより多少の差はありますが

宝石的価値はかなり低いか宝石としての価値はないと判断されることがほとんどです。

トリプレット・オパール

トリプレット・オパールとはごく薄い天然オパールの小片を鉄鉱石などで

サンドイッチのように上下から挟んで作り上げたオパールのことです。

 

トリプレット・オパールはブラックオパールに似せるための加工として用いられることが多いのですが

天然オパールや人工オパールに比べるとキズがつきやすく表面が曇りやすいという特徴があります。

タブレット・オパール

タブレット・オパールとはごく薄い天然オパールの小片に下から鉄鉱石などを貼り合わせて作られたオパールのことです。

タブレッド・オパールは加工により遊色効果が強く出たり輝きが増したりするため

ブラックオパールやボルダーオパールに非常に似て見えます。

 

また上下を挟むトリプレット・オパールに比べると表面上に出る部分は本物の天然オパールなので

タブレット・オパールのほうが真贋を見分けるのが難しいとされます。

オーパライト

オーパライトとはガラスなどの異素材から作られたオパール風な石のことです。

トリプレット・オパールやタブレット・オパールに比べてオパールがどこにも使われていないことからもわかるように宝石ではない石です。

天然オパール・人工オパール・合成オパール(偽物)の見分け方

ここまで天然オパール・人工オパール・合成オパール(偽物)の特徴などを見てきましたが

もしも目の前にそれぞれのオパールが並べられたら見分けることができるでしょうか?

ここからは天然オパール・人工オパール・合成オパール(偽物)の見分け方を見ていきましょう。

見分け方1 裏側を見る

天然オパールのジュエリーと合成オパールのジュエリーの大きな違い、それは裏側を見ればある程度わかります。

天然オパールのジュエリーは裏側からも石が見えるようなデザインが施されていますが、合成オパールのジュエリーは裏側を金属で完全に覆うようなデザインとなっています。

特に下側から他の石を貼り合わせているタブレット・オパールなどの場合はその傾向が顕著です。

見分け方2 横から見る

ほとんどのトリプレット・オパールやタブレット・オパールは異素材を接着剤で貼り合わせています。

そのため横から見ると乾いた接着剤が透明になって見えます。

 

また貼り合わせている部分がほぼまっすぐなので透明な部分の形状からも見分けがつきます。

なお肉眼で確認しづらい場合はルーペなどを使ってみて下さい。

見分け方3 光のライン

天然オパールには見られなくて人工オパールにだけ見られるのが光のライン状です。
人工オパールを横から見るとオパールの内部に光のライン状のものが確認できます。

本物?偽物?オパールの種類が自分で判断できない時は

実のところオパールを素人が見分けることはかなり難しいとされています。

特に性質が同じ天然オパールと人工オパールを見分けることは至難の技でしょうね。

 

普段から多くのオパールを目にしているプロであればオパールの特徴である遊色効果の出方や色味などからでも判断できるそうなのですが。

お手持ちのオパールの種類がわからない時はやはり宝石店などの鑑定士さんに見ていただくのが間違いありません。

無料査定などの機会を利用して見てもらってはいかがでしょうか?

まとめ

天然オパール・人工オパール・合成オパール(偽物)の特徴や見分け方を見てきましたがそれぞれの区別がつきそうですか?
今回の記事をお好みのオパールを探す時に思い出してみて下さいね。