赤い宝石、と聞くとルビーを思い浮かべる人が多いと思います。

確かに鮮やかで情熱的な赤い色には目を奪われますものね。

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けれども同じ赤色でも熟成された赤ワインのような落ち着いた赤色のほうが好み、という人にはガーネットがおすすめです。

ところでガーネット=赤色と思いがちですが、実はガーネットには黄色や緑色のものもあることをご存知ですか?

 

今回は多様なカラーが美しいガーネットについてのお話です。

ガーネットとはどんな宝石か?

ガーネット
硬度 7~7,5
色 濃赤色、赤色、黄色、緑色、茶色、黒色
誕生石 1月
石言葉 真実、忠実、友愛、勝利、貞操

 

ガーネットの語源はラテン語の「granatum種子」で、和名では「柘榴石(柘榴石)」と言います。

 

ガーネットにはノアの箱舟の唯一の灯りだったとか、十字軍の兵士が血止めのために携帯していたとか、熱病や黄疸の治療に使われていたとか、詩人ゲーテの恋人がガーネットに一途な愛を誓ったとか、とにかく様々な逸話があります。

それだけ世界中で古くから愛されてきたということですね。

 

ところでこのガーネットという名前ですがこれは単一の石をあらわしたものではありません。
鉱物的には14種類の石がガーネットです。

 

ですからガーネットとは石のグループの名前ということになります。

また色もガーネット=赤色と思われがちですが、実は青色以外のすべての色がガーネットにはあり、そのカラーバリエーションは40種類以上にもなります。

ガーネットの特徴とは?

ガーネットには実に多くの色や石があるということをお伝えしましたが、中でも宝石として人気が高く価値のあるガーネットは以下の6種類です。

1、 アルマンダイト 赤葡萄酒色・暗赤色

 

2、パイロープ 血赤色

この2つは石の構成成分が違うが色的にはほぼ同一。最も多く市場に出回っているタイプのガーネット。

良質で大粒のものが多く価格も比較的安価である。

 

3、ロードライト 紫がかった赤色

一番ガーネットのジュエリーとして人気があるのがこのロードライト。
ロードライトとは「バラの花のような」という意味で、特にスリランカ産のものは良質とされる。

 

4、ツァボライト 緑色

グリーンガーネットの中でもケニアのツァボ国立公園一帯で産出されたガーネットのこと。

ティファニー社が命名。産出されるようになってまだ30年ほどのため知名度はまだ低いが今後の人気が予想される。

 

5、デマントイド エメラルドグリーン色

透明度・輝き共にダイヤモンドに匹敵するほどで、光の分散はダイヤモンドよりも強いほどである。ガーネットの中で最高級品。

 

6、スぺサルタイト オレンジ色

赤色を基調としつつ産地ごとに幅広いカラーバリエーションを持つガーネット。

中でもオレンジ色に輝くガーネットは「マンダリンガーネット」と呼ばれ人気がある。

ガーネットの価値とは?

ガーネットは日本の市場に大量に出回っているために「安い石」と思われがちです。

しかし先ほど紹介したような希少価値の高いガーネットであれば高額で取引されます。

流通量の多いガーネットでも透明度が高く色のコントラストが美しければ高く評価されます。

ガーネットの買取相場

ルース(裸石)での1カラットの買取相場

ツァボライト Sクラス7,500円Aクラス6,000円

デマントイド Sクラス750,000円Aクラス500,000円

 

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