いつまでも色褪せないプラチナの白く美しい輝き。
永遠の愛の象徴として婚約指輪や結婚指輪として人気があります。
また老若男女を問わずプラチナのジュエリーを愛用している人も多いですよね。
このように「プラチナ」イコール「ジュエリー」のイメージが強いですが世界的にはジュエリー用としてより工業用としての需要のほうが高いってご存知でしたか?
しかもこの工業用の需要が高いことがプラチナの買取市場にも多大なる影響を与えています。
今回は知っているようで知らないことが多いプラチナについてお伝えします。
プラチナの特徴
プラチナ(和名:白金)はレアメタルの中でも特に希少な鉱物です。
プラチナの採掘量は金の34分の1でしかありません。
しかも原石に含まれるプラチナはごくわずかなのでプラチナ3gを取り出すには原石が1t必要とされています。
現在プラチナは70%以上が南アフリカの産出ですが、最大の消費国は日本です。
世界の国々がプラチナのおよそ80%を工業用に利用しているのに比べ、日本の工業用利用率はおよそ60%、残りのおよそ40%はジュエリー用に使われているということからもわかるように日本人はプラチナのジュエリーが大好きなのです。
プラチナの品位
指輪やネックレスの裏側にある刻印を見たことはありますか?
プラチナの場合はptもしくはpmの文字の後に3桁の数字が刻印されています。
3桁の数字はプラチナの含有量を表していて含有量が高いほど価値・買取価格が高くなります。
品位 | 含有量 | 用途 |
Pt990 | 99,95% | 純プラチナ |
Pt950 | 95%以上 | ブランド物ジュエリーなどに使用される |
Pt900 | 90%以上 | 主に指輪に使用される |
Pt850 | 85%以上 | ネックレス・指輪に使用される |
Pt750 | 75%以上 | K18と同じ比率 |
Pt650 | 65%以上 | 立爪枠などに使用されることがある |
Pt585 | 58.5%以上 | K14と同じ比率 |
Pt505 | 50.5%以上 | K12と同じ比率 |
Pt50 | 50%以上 | 価格がお手ごろで気軽に楽しめる |
pt999(純プラチナ)
とても柔らかくて傷がつきやすいのでジュエリーには不向きとされています。ジュエリーに加工する際には合金などを混ぜています。
Pt999というのは2012年4月からの表記です。それ以前にはpt1000という刻印が押されていました。さらに昔のものにはpt・pmという文字だけの刻印のものもあります。
pt950
イギリスではpt950以外をプラチナとは認めていません。
またカルティエ・ブルガリ・ティファニーなどのブランドが作る婚約指輪にはpt950が使用されています。
pt900
世界中でジュエリーとして使われていますが中でも日本で人気が高いのがこのpt900です。細工に適した硬さを持ちプラチナ色も美しいからです。
pt850
Pt900でペンダントトップを作りこのpt850でネックレスチェーンを作る、というような使われ方がよくされています。
プラチナの価格
プラチナにも金と同じように取引相場があります。
ただし金の取引相場は比較的安定しているのに対してプラチナの取引相場は浮き沈みが激しいとされています。
これはプラチナの主な需要先が工業・産業界にあるため景気の影響を受けるからです。
好景気だと価格は上がり不景気だと価格が下がります。
またプラチナの取引はドルで行われているので為替レートの影響も受けます。
円安の時は価格が上がり、円高の時は価格が下がります。
このようにプラチナの価格には経済の動向が反映されるので、買取に出す予定の人はその時々の経済状況なども見ておく必要があります。
プラチナの高価買取のコツ
プラチナを高価買取してもらう場合には以下の4つのコツを参考にしてみて下さい。
コツその1 キレイにしておく
いくら丈夫で劣化をしないのがプラチナの魅力とはいえ毎日愛用していれば細かい傷がついたり色もくすんだりします。
毎日着用後には柔らかい布で拭く、時々はぬるま湯に中性洗剤を垂らして洗う、宝石店で表面を磨いてもらう、などのケアをして美しいプラチナの輝きを維持しておきましょう。
コツその2 鑑定書・鑑別書・保証書を用意しておく
ダイヤモンドつきのプラチナジュエリーには鑑定書、その他の宝石つきなら鑑別書、また購入した際の保証書などがあると買取がスムーズに進みます。
プラチナの品位が不明の場合は宝石店などに依頼すると鑑定してもらえます。(通常、鑑定料が必要です)
コツその3 複数の業者で相見積もりを取る
プラチナの相場はインターネット上にも公開されています。
買取に出す時にはその時の相場価格を把握した上で納得できる査定をしてくれる業者を探します。
いきなり決めるのではなく必ず複数の業者を比較検討してから決めるようにしましょう。
コツその4 市場の動向を見る
先ほどお伝えしたようにプラチナはその時の景気や為替などに大変影響を受けます。
それらを考慮した上で買取に出すタイミングを計りましょう。
「プラチナの特徴や高価買取のコツとは?」まとめ
プラチナの特徴や高価買取のコツをお伝えしました。
中でも景気に左右されやすい貴金属であるという点を忘れずにいて下さいね。
買取に出す時にはそのことがきっとお役に立てるはずです。