アンモライト?アンモナイト?

とても似ている言葉ですがそれもそのはず、アンモライトとは化石のアンモナイトが宝石になったものだからです。

 

アンモナイトの写真は理科の教科書で見たことがある人もアンモライトは見たことがないという場合が多いのではないでしょうか?

虹色、玉虫色などと表現されることが多いアンモライト。

 

今回は自然が作り出した摩訶不思議な色を持つアンモライトをご紹介します。

アンモライトとはどんな宝石か?

アンモライト
硬度 4,5~5,5
虹色、玉虫色
誕生石 1月(7日)
石言葉  幸運、才能、想像力、過去を手放す

アンモライトの和名は「菊石」。

アンモナイトの化石が7000万年もの時間をかけて宝石化したものがアンモライトです。

 

アンモナイトの化石は世界中で発見されていますが、アンモライトはカナダのアルバータ州にある7000万年前の地層からしか発見されていません。

宝石としてはまだ歴史が浅く、1981年に世界宝石連盟から宝石として認定を受けたばかりです。

 

アンモライトはパール(真珠)やアンバー(琥珀)などと同じ霰石を主成分にした有機質の宝石です。

日本では風水などの影響で大変に人気が高く、アンモライトの最大の市場です。

アンモライトの価値とは?

アンモライトはオパールと同じような遊色効果を持つ宝石です。
*遊色効果:虹のような色彩が現れる現象

 

「その輝きには自然界のすべての色が含まれている」と言われるほど美しいものです。

アンモライトの内部にある霰石が光を反射することで様々な色が生み出されますが、霰石の層の厚さにより反射する光の色が違います。

 

最もよく目にするのは赤色と緑色です。

青色や紫色などは少なく、さらに深紅色や金色になると希少性が跳ね上がります。

 

希少性の高いものは当然ながら高値で取引されます。

アンモライトのグレード

アンモライトの評価は「AA」「A+」「A-」の3段階で行われます。

 

ただしこの評価基準は世界的に統一がされていません。

売り手によって同じアンモライトでも評価が違うということもあります。

 

グレードを決める際のポイントは以下の3点です。

 

① 原色の数

・3色以上の原色がバランスよく含まれている

・1色か2色の明るい色が均一に含まれている

 

② 遊色効果の出方

・虹色のプリズムがどの角度から見ても出る

・遊色効果の出る角度が狭いほど低評価

 

③ 色の明度

・真珠層の殻の保存状態がいいか

・霰石の層がキレイに配列しているか
・研磨技術が優れているか

アンモライトの手入れや保管方法

アンモライトは大変にもろく傷がつきやすい宝石です。

パールクリーナーなどを柔らかい布に浸して優しく拭きましょう。

 

表面にヒビなどがある場合はパールクリーナーを使うとかえって痛めてしまうことがあります。
その場合は販売店や専門業者にクリーニングを依頼します。

 

なおスチーム洗浄や超音波洗浄は絶対に行わないで下さい。

 

また直射日光に長時間当てると表面が劣化することもありますので、布などでくるんで保管するようにします。

アンモライトの買取相場

アンモライトのグレードは世界基準ではありませんので、買取市場でも価格の幅が大きいことが予想されます。

買取に出す際には必ず複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。

 

ちなみにアンモライトを専門に扱っている業者のサイトによるとグレードや大きさなどで以下のように幅がありました。

アンモライトのかけら 1,000円~45,000円
アンモライトのルース 7,000円~50,000円
ハイグレードのルース 30,000円~170,000円

「宝石買取の世界・アンモライト」まとめ

いかがでしたか?

見れば見るほど不思議な魅力に満ちているアンモライト。

 

はるか遠い昔には生物だったものがこれほど美しい宝石に生まれ変わるとは。

ジュエリーとしてもオブジェとしても、アンモライトは今後ますます人気が出そうですね。

 

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