ダイオプサイドは宝石としてよりもパワーストーンやヒーリングに用いられる石としての知名度のほうが高いかもしれません。
宝石として認知されているダイオプサイドのほとんどは深緑色のクロムダイオプサイドです。
エメラルドや最近とても人気が高いツァボライト・ガーネットに負けないほどの輝きを持っています。
それではダイオプサイドを見ていきましょう。
ダイオプサイドとはどんな宝石か?
ダイオプサイド | |
硬度 | 5,5~6,0 |
色 | 緑、青、紫、茶、白、黒、灰色など |
誕生石 | 7月4日(スター・ダイオプサイド) |
石言葉 | 叡智、知性、精神の安定 |
ダイオプサイドはギリシャ語の「dis」二倍・二重と「opes」顔・面という意味からできた言葉です。
和名は「透輝石」です。
ダイオプサイドの語源が表すように見る角度によって色味が違う多色性を持っています。
クリスタル療法ではトラウマを癒して涙を浄化させるとされており「涙を流す宝石」とも呼ばれています。
*クリスタル療法:欧米を中心に行われている病気治療のための医療代替方法のこと。主に体質改善や精神の安定を目的としていることが多く、医師の治療と並行して受けるのが望ましい。
パワーストーンとしては仕事運を上げるとされていることから男性へのプレゼントとしても人気があります。
色合いも男性が身に着けやすい落ち着いたものが多いので男性自身で購入されることも多い石です。
また宝石以外の用途としてはダイオプサイドを原料としたグラスセラミックがあります。
グラスセラミックは建築資材や生物活性物質など幅広い分野で応用されることが期待されています。
ダイオプサイドの価値とは?
宝石のダイオプサイドといった場合ほとんどは深い緑色が特徴の「クロムダイオプサイド」を指します。
「クロムダイオプサイド」はカラット数の小さなものが多く大きなものは貴重です。
最近になって市場に出回るだけの産出量が見込まれるようになったのでこれから知名度も上がるとされています。
この他の変種としてはイタリアで採掘される珍しい青色をした「ビオラン」や、
緑色のダイオプサイドの中にルチルが含まれることでキャッツアイ効果を示す「ダイオプサイド・キャッツアイ」、
4条の星の光を放つ「スターダイオプサイド」などがあります。
なお「ビオラン」は宝石としてよりもビーズや象眼細工に用いられます。
ダイオプサイドの手入れや保管方法
ダイオプサイドは内部にクラック(ひび)が含まれていることが多いので割れやすい性質を持っています。
このため衝撃を与えないように注意して取り扱う必要があります。
手入れに関しては身に着けたら柔らかい布などで優しく拭きます。
汚れがひどい時にはぬるま湯に中性洗剤を混ぜたもので洗います。
ダイオプサイドの買取相場
現在ダイオプサイドの中心はクロムダイオプサイドやダイオプサイド・キャッツアイです。
実際に販売している宝石店を見てみるとグレードなどにより幅はありますが
2カラットを超えるクロムダイオプサイドで40,000円前後、ダイオプサイド・キャッツアイが2カラットで50,000円前後となっています。
まだ知名度の低い宝石なので今後価格は上昇すると見込まれます。
「宝石買取の世界・ダイオプサイド」のまとめ
いかがでしたか?
今回初めてダイオプサイドという宝石を知ったという人も多かったのではないでしょうか?
それほどダイオプサイドとはまだ知る人ぞ知る宝石です。
しかし深緑色の落ち着いた輝きを見るほどにこれから人気が出そうな宝石であることは間違いありません。
宝石店に足を運ぶ機会がありましたらぜひ本物のクロムダイオプサイドをご覧になって下さい。