トルマリンはカラーバリエーションが宝石の中で1,2を争うくらいに豊富なことで知られています。
全色のトルマリンを入れた宝石箱はどんなに華麗できらびやかなことでしょう。
また同じ宝石なのに色ごとに呼び名が変わる、比較的手に入れやすいものからダイヤモンド以上の価値を持つものまである、
など価値が大きく異なるところもトルマリンの面白さと言えるでしょう。
あなたのお好みのトルマリンは何色でしょうか?
トルマリンとはどんな宝石か?
トルマリン | |
硬度 | 7,0~7,5 |
色 | ほぼ全色 |
誕生石 | 10月 |
石言葉 | 安楽、潔白、寛大、忍耐、友情 |
トルマリの語源はスリランカのシンハリ語「turmaliトルマリ」で多くのものを持つという意味です。
和名は「電気石」と言います。
「電気石」と呼ばれる通り加熱や摩擦によって静電気を帯びます。
また特殊な条件下ではマイナスイオンを発生させるとも言われていますが、マイナスイオンが発生するからと言って万病に効くというものではありません。
古代のシャーマン(呪術師)は神聖な儀式や病気の治療の時にはトルマリンを好んで身に着けたと言いますので、昔から不思議な石の力が知られていたのかもしれませんが科学的な根拠は今のところはっきりとしていません。
ところでトルマリンはガーネット同様に単体の石の名前ではなく鉱物のグループ名です。
現在トルマリンとされる鉱物は5分類13種類ほどあります。
トルマリンの価値とは?
トルマリンの価値とはカラーバリエーションが豊富なことにほかなりません。
色と呼び名
色が違えば呼び名が違うのがトルマリンです。
赤・ピンク:ルベライト
青:インディゴライト
紫:シベライト
黄・褐色:ドラバイト
緑:ベルデライト
黒:ショール
無色:アクロアイト
またトルマリンの中には1つの石に複数の色を持つものもあります。
2色の色:バイカラー・トルマリン
3色の色:トライカラー・トルマリン
複数の色:パーティーカラード
中心が赤色で周囲が緑色:ウォーターメロン
ダイヤモンドよりも高いトルマリン
トルマリンの中にはその希少性や人気の高さから取引価格がダイヤモンドよりも高いとされるものがあります。
それがパライバトルマリンです。
パライバトルマリンは一度見たら忘れられない鮮やかな蛍光ブルーの輝きを持った宝石です。
その色の美しさは「南の島の透き通った海の色」とも「宇宙から見た地球の色」とも言われています。
パライバトルマリンは1989年に初めてブラジルのパライバ州で発見されました。
しかしその鉱脈はわずか1年で枯れてしまいます。
その後もいくつかの鉱脈で採掘と枯渇を繰り返し、現在ではアフリカのモザンビーグでわずかに採れるのみとなっています。
その美しさと希少性から需要は高くなり続けていますが、産出量があまりにも少ないためにますます価格が高騰している状況です。
現在すべての宝石の中で最も高価な宝石はパライバトルマリンと言ってもいいでしょう。
透明度やグレードにもよりますが1カラットのルースで500万円~することも決して珍しいとは言えないようです。
トルマリンの手入れや保管方法
トルマリンは電気石の名前の通り加熱や摩擦で電気を帯び、電気を帯びるとホコリがつきやすくなります。
使うたびに柔らかい布などで優しくホコリ、汗や皮脂などを拭き取るようにしましょう。
汚れがひどい時はぬるま湯に中性洗剤を入れてやわらかいブラシで洗います。
トルマリンの買取相場
パライバトルマリンは別格ですが、インディゴライトや多色性を持つトルマリンなどは高値で取引されています。
一般的にカラーストーンは業者ごとに価格幅が大きいのが普通ですので、買取に出す際には必ず複数の業者で見積もりを出してから決めるようにします。
その際には購入時の保証書、鑑別書、パッケージなどもあるといいでしょう。
「宝石買取の世界・トルマリン」まとめ
お好みのトルマリンの色は見つかりましたか?
あまりにも多くの色があり過ぎて決めかねている人も多いのではないでしょうか?
本音を言えば全部の色のトルマリンを揃えてみたいところです・・・。