アメジスト(紫水晶)の紫色は「世界でもっとも美しい紫色」とも呼ばれその昔はダイヤモンドよりも高価だったといいます。
高貴な色を持つ宝石として人気があるアメジストですが
ジュエリーとしてだけではなくパワーストーンとしても高い人気があります。
特に日本での人気は高く原石のまま持っている人も大勢いますよ。
ところでアメジストは産地や結晶の仕方によって表情がずいぶんと違って見えることをご存知でしょうか?
今回はアメジストの産地に注目しながらその魅力についてご紹介します。
アメジストの有名な産地は主に3つ
世界的にも有名なアメジストの主な産地は
◎ブラジル
◎ウルグアイ
◎マダガスカル
の3か所で、それぞれの産地ごとにアメジストの色合いや結晶の大きさなどに特徴があります。
3大産地についての詳細は後述するとして
実は日本でも良質なアメジストが採掘されていました。
日本のアメジストはかつて石川県で採れた良質のアメジストの色合いから
「加賀紫」と呼ばれ宮城県や栃木県でも産出されていたそうです。
産地ごとのアメジストの特徴
それでは世界の3大産地ごとのアメジストの特徴をみていきましょう。
産地①ブラジル
世界最大のアメジスト産地がブラジルです。
人間がその中に入れる空洞の壁一面がアメジストで埋め尽くされているという
場所も珍しくないほど産出量は豊富であり、現在市場に出回っているほとんどがブラジル産です。
大きな特徴としてブラジル産アメジストは全体的に黒っぽい色味をしています。
黒っぽい色味に見えるのはアメジストの内部に黒い斑点が含まれているからです。
通常ですと宝石内部のこうしたインクルージョンは価値を落とす不純物として扱われることが多いのですが
ブラジル産アメジストの場合は、黒い斑点の入り方(見え方)によっては価値が上がるものもあります。
産地②ウルグアイ
ウルグアイ産アメジストは深みがあって濃い紫色をしています。
ただしウルグアイ産アメジストは全体的に小粒のものが多く
そのためにほかのアメジストに比べると硬度が弱くなることから取り扱いには注意が必要です。
ウルグアイ産アメジストで大粒のものは希少価値が高くなり高値で取引されます。
またウルグアイ産アメジストの中には石の中に濃い紫色の塊をかかえたものがあります。
この状態は「カラーバンド」と呼ばれウルグアイ産アメジストの大きな特徴です。
産地③マダガスカル
マダガスカル産アメジストはほかのアメジストに比べると赤色がかった紫色ですみれ色のアメジストなども多いのが特徴です。
またマダガスカルと同じアフリカ大陸のザンビアもアメジスト産地としてよく名前があがります。
マダガスカルやザンビアなどアフリカ大陸で採れるアメジストにはインクルージョンが多いもの
カラーバンドがあるもの、色合いにムラがあるもの、など品質が一定していないことも多く価格もピンキリとされています。
高価買取になりやすいアメジストとは?
アメジストの買取でもっとも重要視されるポイントはなんといっても色味で深くて濃い紫色ほど高価買取の対象になります。
ディープ・シベリアンといって石全体の色味のうち紫色が75~80%で残りが青色の石は特に希少価値が高まっており高値がつく傾向にあります。
また
アメジストの仲間であるアメトリン(1つの鉱石の中に2つの石)
ブラジルのエスピリトサント鉱山で採れた石だけが名乗れる
スーパーセブン(アメジスト・水晶・スモーキークォーツの中にカコクセナイト・ゲーサイト・ルチル・レピドクロサイトが含まれている)は
コレクターが存在するほど人気です。
とはいえほかのカラーストーン(エメラルドやルビー、サファイアなど)に比べると買取相場は低いのが現状です。
所持しているアメジストの価値を知る方法
明確な国際基準があるダイヤモンドと違いカラーストーンは
宝石のプロでさえ鑑定が大変難しいとされています。
産地や石の種類などを判別する鑑別書しかないカラーストーンの価値を決めるのは
鑑定士の主観によるところが大きいからです。
そのためお手持ちのアメジストの価値を知りたい場合には複数の業者による鑑定・査定をおすすめします。
最近ではいちどに多数の業者から査定を受けられるシステムや
画像と鑑別書などから査定をしてくれる業者などがWEB上にありますので大変便利ですよね。
複数の業者で査定を行うことでお手持ちのアメジストの相場を知ることができますし
最終的に納得のいく業者に買取を依頼することができます。
まとめ
いかがでしたか?
アメジストの産地と産地ごとの特徴、高価買取のコツなどについてご理解いただけたと思います。
ジュエリーとしてだけではなく愛の守護石や
こころに安定をもたらす石としても人気のあるアメジスト、あなたのお気に入りはどこの産地のアメジストですか?