ジャスパーという宝石のことは知らなくても日本人ならどこかで必ず1度は目にしていると思います。

というのもジャスパーは宝石としてのみならず日本文化と非常につきあいが古く、観賞用の石として愛でられている他に花瓶や印鑑の素材として愛用されているからです。

 

とはいえもちろん宝石としても魅力いっぱいの石です。

今回はそんなジャスパーのお話です。

ジャスパーとはどんな宝石か?

 

ジャスパー
硬度 6,5~7,0
赤色、緑色、黄色、褐色、灰色など
誕生石 3月(ブラッドストーン)
石言葉  勇気、救済、献身

ジャスパーの名前の由来は古フランス語の「縞のある石」から来ているという説や、ラテン語で「斑点のある石」という説があります。

またこれらに限らずジャスパーを表す言葉は世界各国にあり、それだけ昔から人々に親しまれてきた証とも言えます。

 

ジャスパーの和名は「碧玉(へきぎょく)」です。

緑色や青色を表す「碧」の字がついていますがジャスパーのカラーバリエーションは非常に豊富です。

 

また色だけではなく模様も多彩で色と模様の組み合わせは無数にあるのではないかと思われます。

ジャスパーの色や模様の多彩さ、美しさははまさに自然が作り出した芸術品です。

 

日本文化のひとつである室内で石を鑑賞する水石(すいせき)の世界では色彩石や紋様石、花紋石(菊花石が有名)などとして愛でられています。

ジャスパーを鉱物的に見ると微細な石英の結晶が集まってできており、不純物の多い石英の結晶体とも言えます。

 

宝石の他には花瓶などのインテリア用品などに使われることも多いジャスパーですが、古代バビロニアでは出産のお守りとして大切にされていましたし、古代ペルーでは強い魔除けの力を持つ石と信じられていました。

ジャスパーの価値とは?

ジャスパーは石の中にどんな成分を多く含むかで色合いが変わってきます。

ヘマタイトを含むと赤色のジャスパーに、クローライトを含むと緑色のジャスパーに、ゲーサイトを含むと褐色のジャスパーに、クレイ粘土を含むと黄色や灰色のジャスパーにそれぞれなります。

 

また縞模様や斑模様、花模様など色に負けず模様も多彩です。

大きな結晶で採れることも多いので宝石の他にインテリア用品や彫刻などに用いられています。

パワーストーンとしてのジャスパー

ジャスパーはパワーストーンとしても人気が高く、特に赤色のジャスパーは古来から大切にされてきました。

赤色から連想する太陽のパワーが満ちている石であり生命力を高める「聖なる石」であるとされてきました。

 

赤色のジャスパーを身につけると

◎体内に活力を呼び前向きな性格になれる

◎精神を安定させてくれる

◎インスピレーションを与えてくれる

などの効果があると言われています。

 

また緑色のジャスパーにはストレス解消、黄色や茶色のジャスパーには旅の安全を守る力があるとされています。

 

3月の誕生石にもなっているブラッドストーン(血石)は緑色の地の中に赤色の斑点が混じっているジャスパーです。

「献身」という石言葉を持つ石で持ち主に逆境や困難を乗り越える力を与えてくれるそうです。

 

さらにこのブラッドストーンを身につけることで持ち主の魅力が増すとも言われています。

ジャスパーの手入れや保管方法

ジャスパーのお手入れで気をつけたいことは直射日光に長時間当てないようにすることです。

直射日光にあたると変色の恐れがあるとされています。

その他は普通の宝石と同じように身につけたらすぐに柔らかい布で汚れを拭き取るようにしましょう。

ジャスパーの買取相場

ジャスパーの原石の販売価格は磨いてあるか否か、色や模様が鮮やかに出ているかなどによって大きな幅があります。

大きければ高いとも限らないのが石の世界です。

 

パワーストーンとしてアクセサリーに加工されている商品の場合は、組み合わせている石やデザインなどによりこちらも価格差が大きいです。

「宝石買取の世界・ジャスパー」のまとめ

いかがでしたか?

多彩な色と模様を持つジャスパー。

 

あなた好みの石が必ず見つかるはずです。

またパワーストーンとしての力も強い石なのでその時々のなりたい自分に合わせて石を探すのも楽しいかもしれませんね。

 

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