「修理専門店に行く時間は取れそうにもない…」
「石をひとつつけるぐらいなら接着剤でできそう…」
お気に入りの指輪の石がポロリと取れてしまって、何とか修理できないかお悩みですね?
指輪の石が取れたとき
プラモデルと同じ要領で直せないかな
よほど値の張る宝石ならともかく
カジュアルジュエリーだし自分で接着剤を使ってつけちゃえ、とか。
専門店に頼むとお金がかかりそうだから自分で直しちゃおう、とか。
けれども本当に自分で直せるか不安…
そもそも指輪の石って接着剤でくっつけられるの?
なんて不安が拭いきれない方もいらっしゃるでしょう。
そんな指輪の石が取れてお困りの人に向けて
指輪の石が取れた時の対処方法についてお伝えします。
指輪の石が取れた時の対処方法
今回紹介する指輪の石が取れてしまったときの対策は、取れた石が手元にあることが前提です。
取れてしまった石は、柔らかい布などに包んで大切に保管しておきましょう。
修理前に石が傷ついたり、欠けたりすると専門業者でも修理を断られるケースが多いです。
接着剤を使ってOK?NG?
覚えておいていただきたいのは、ここで使う接着剤は「エポキシ2液混合タイプ」だということです。
この接着剤は金属・ガラス・陶磁器などの接着に使うもので、ハンドメイドのアクセサリー作成などにも使われています。
これ以外の接着剤を使うと、宝石の種類によっては変形や変色の原因となります。
くれぐれも手工芸用のボンドや瞬間接着剤は使わないで下さいね。
自分で修理できるか?
接着剤さえあれば自分で修理できるのか?と聞かれれば、実際は難しいところです。
石が取れた原因がリングの変形や爪の劣化・破損の場合は、仮に石をつけてもまたすぐに取れてしまいます。
加えてリングや爪の修理は専門知識と技術がないとできません。
また細かい作業になるので、手先の器用さも必要になってきます。
まずは
『どうして石が取れてしまったのか』
の原因をはっきりとさせて対処することが大切です。
以上の理由から
『自分で修理はできないこともないけれどお勧めはできない』
というのが正直な意見となります。
業者に修理を依頼する
まずは石が取れてしまったら購入したお店で見てもらいましょう。
保証期間内であれば無料で修理をしてもらえるケースもあります。
その際には購入時にもらった保証書が必要なのできちんと保管しておきましょう。
または宝石の修理を専門にしている業者に依頼します。
業者に依頼する際の費用の目安
指輪の石留めにかかる費用は留める石の大きさや石の留め方、地金の種類などによって修理にかかる工程数や材料費などが違ってきます。
修理費用の内訳は基本料金+加工費+材料費、というところが多いようです。
最近はネット上で見積もりを出す業者も多いので2~3店で見積もりを出した上で比較検討してみましょう。
指輪の石が取れる理由
指輪の石はデザインにもよりますが、通常は台座にしっかりと固定されています。
ではどうして取れてしまうのか?
その理由としては、次のようなことが考えられます。
リング自体の変形
経年劣化や固いもの・重たいものを持ちあげた拍子に、リングが変形することで石が取れてしまうケースもあります。
またリングの素材がpT999やK24など、金属純度の高い柔らかいものだと変形する可能性が高いです。
変形しにくい素材でも、石を止める部分のデザインが華奢なものや繊細なものは変形しやすくなります。
石を留めている爪のゆるみやゆがみ、破損
指輪の石を留める爪のつけ方は、石の性質やデザインによって、立て爪・共有爪・レール留めなどが選ばれています。
爪が弱ってくると次のような症状が出てきます。
1) ジュエリーが衣服に引っかかりやすくなる
2) 爪がゆるんで石が動く
3)指輪から石が動くような音がする
このような症状が出るようになったら、宝石店で点検・メンテナンスをしてもらいましょう。
石が取れたり紛失してからでは、余計な修理費用もかかってしまうのでお早めに。
指輪の石が取れないように気をつけたいこと
気に入ったジュエリーほど肌身離さずつけていたいところですが、基本的に家事の際には外すようにしましょう。
またトランクなどの重い荷物を持ち運ぶだけでも指輪が変形することもあるそうですよ。
重いものを運ぶ時や力仕事をする時にも指輪は外しておくのが安心です。
さらに着替えの時、衣服に引っかかったことが原因で爪が変形することもよくあるので、すべての身支度を整えた最後に指輪をつけるようにするといいですね。
まとめ
いかがでしたか?
指輪の石が取れる原因と取れた時の対処方法をお伝えしました。
指輪も人間と一緒で日々のメンテナンスがとても大切なのですね。
そして少しでもおかしいなと感じたらすぐに点検・修理をしてもらうことが大切なジュエリーと長くつきあう秘訣のようです。