日本人の生活に深く根差しているお茶、毎日欠かさず飲んでおられる方も多いことでしょう。

 

それゆえか日本人にとって緑茶というか緑茶色(抹茶色)はなんとも落ち着く色であります。

ところで宝石にも抹茶色をした石があるとご存知ですか?

 

宝石で緑色と言うとエメラルドのような透き通った緑色を思い浮かべますが、今回紹介するべスビアナイトはまさにお抹茶のあの色です。

宝石を見ると心が躍るものですが、べスビアナイトはむしろ和む感じ。

 

それもお抹茶色効果でしょうか?早速見ていきましょう。

べスビアナイト(アイドクレース)とはどんな宝石か?

べスビアナイト(アイドクレース)
硬度 6,5
抹茶色、黄色、紫色など
誕生石 5月
石言葉  2人の愛、約束

べスビアナイト(アイドクレース)は、1795年にイタリアのベスビアス火山で地質学者のヴェルナー氏により発見されました。

これによりべスビアナイトと呼ばれるようになります。

 

和名では「べスブ石(べすぶせき)」と呼ばれています。

べスビアナイト(アイドクレース)は日本でも西丹沢で産出しており、神奈川県指定の天然記念物として登録されています。

 

鉱物的にはケイ酸塩鉱物の一種に属します。

原石には様々な物質が混ざり合って産出されることが多く、色も抹茶色の他に黄色や紫色など多彩なカラーバリエーションがあります。

2つの名前

鉱物的にはべスビアナイトが正式名称です。

しかしべスビアナイトの中でも特に宝石として美しいものをアイドクレースと呼ぶようになり

いつしかアイドクレースの方が一般的な名前となりました。

 

アイドクレースはジルコンやペリドットなどの宝石に似ていたため

ギリシア語の「見かけ」と「混じり合う」という意味からアイドクレースと名づけられました。

 

現在、パワーストーンを扱うほとんどの店舗では

アイドクレースという呼び名を採用していますのでこれ以降は記事中でもアイドクレースと呼びます。

色によって呼び名が違うべスビアナイト(アイドクレース)

アイドクレースには特徴的な抹茶色の他に多彩な色があります。

また色によってそれぞれ呼び名が異なります。

① 抹茶色 アイドクレース
② 透き通った緑色 カリフォルナイト
③ 黄色 クサンサイト
④ 青色 シプリン
⑤ 赤紫色 マンガンべスビアナイト

 

これらの他にも赤色や無色などもありますし

世界にはまだ発見されていない色を持ったアイドクレースが多数あるとされています。

 

しかしながら一般的なアイドクレース以外は産出量が極めて少ないことから市場に出回る機会はほぼないのが現状です。

べスビアナイト(アイドクレース)の価値とは?

アイドクレースの石言葉は「2人の愛」であり「約束」です。

愛が試されたり困難にぶつかっても乗り越えていく力を与えてくれるとされています。

 

色味も落ち着いた抹茶色なので男性でも抵抗なく身につけられますね。

パートナーとペアでつける石を探している人にはアイドクレースは最高の石と言えるでしょう。

 

また持ち主に心の安らぎを与える癒しの力も強い石ですので、精神的な疲れがたまっている人にもおすすめです。

べスビアナイト(アイドクレース)の手入れや保管方法

アイドクレースの保管で注意しなければいけないことは紫外線です。

 

紫外線が当たる状態で置いておくとやがて退色してしまいます。

くれぐれも紫外線が当たらないよう気をつけて保管して下さい。

べスビアナイト(アイドクレース)の相場

アイドクレースは8mm玉380円ほどです。

「宝石買取の世界・べスビアナイト(アイドクレース)」のまとめ

いかがでしたか?

なぜか落ち着く抹茶色のアイドクレースでした。

 

石言葉の「2人の愛」、ストレートで力強くて素敵ですよね。

身の周りで愛する人とお揃いの石を探している人がいたらぜひアイドクレースを教えてあげて下さい。

 

 

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