思い浮かべてみて下さい。
漆黒の宇宙に浮かぶ青い地球の色を。
南の島の澄み切った海の色を。
時間を忘れていつまでも眺めていたくなりませんか?
簡単に宇宙や南の島へは行けませんが、もしも手の中に納まる宝石が同じような青い色を持っていたら素敵ですよね。
今回は人々を魅了し続ける青色を持つ宝石、パライバトルマリンについてのお話です。
パライバトルマリンとはどんな宝石か?
パライバトルマリン
硬度 7~7,5
色 ネオンブルー色
誕生石 10月
石言葉 希望、寛大、忍耐、開眼、落ち着き、健やかな愛
パライバトルマリンはトルマリンの1種です。
トルマリンの語源はスリランカ語の「トルマリ多くの意味を持つ」です。
その言葉通りトルマリンは赤、オレンジ・黄色・青・藍色・紫・黒などのカラーバリエーションを持ち、色ごとに名称がつけられています。
中でもパライバトルマリンは比類のないネオンブルーを放つ宝石として、世界中の注目を集めています。
パライバトルマリンは1989年にブラジルのパライバ州で初めて産出されました。
ところがわずか1年ほどで採掘し尽くされてしまいます。
その後ナイジェリアやモザンビークでも産出されるようになりましたが、産出量は極めて少なく宝石の中でも希少性が非常に高い石であることは間違いありません。
パライバトルマリンの特徴とは?
パライバトルマリンも他のトルマリンと同じケイ酸塩化合物からできた鉱物です。
けれど他のトルマリンにはない透明感や美しいネオンブルーの色があるのはなぜなのでしょう?
パライバトルマリンは酸化クロムと銅という普通は結び付かないはずの元素が結晶化して生まれたものです。
普通は結び付かない2つの元素が結ばれたことで、他には類を見ないほどの美しい色を持った宝石となりました。
今では「幻の宝石」「店頭で出会えたら奇跡」とまで言われる世界的に人気のある宝石です。
パライバトルマリンの価値とは?
パライバトルマリンは1カラットあたりの値段がすべての宝石の中で最も高いとされています。
それほどにパライバトルマリンのネオンブルーが放つ輝きは世界中の宝石愛好家を魅了しているのです。
また価値が高いと認められるパライバトルマリンの絶対数が少ないということも関係しています。
パライバトルマリンは不純物が入りやすく(内包物の有無は関係ありません)1カラットを超える大粒の産出が稀な宝石と言われています。
このため大粒で透明度が高く色味の良いものはとても高額で取引されます。
パライバトルマリンの買取相場
パライバトルマリン・ルース(裸石)での1カラットの買取相場
Sクラス500,000円 Aクラス375,000円 Bクラス250,000円