宝石買取の世界(仮)、今回は「宝石買取の相場」についてお伝えします。

宝石を買取に出すのなら少しでも高値で売りたい、そのためには宝石の相場を知らなくては?と思う人は多いですよね。

 

しかし宝石相場は素人にはなかなかわかりづらい世界です。
なぜわかりづらいのか?

 

そのあたりも含めて宝石の相場を見ていきましょう。

宝石買取の相場

宝石の価格は「ルース(裸石)」「土台(地金)」「ブランド価値」により決まります。

こう聞くと同じ宝石であればどこの買取店でも同じ買取価格がつくと思いますよね?

 

ところが宝石は店によって全く違う価格になります。
同じ宝石なのになぜなのでしょう?

同じ宝石なのに価格差23倍?!

日本経済新聞が2015年に東京都内で宝石の買取に対する調査を行いました。

ダイヤモンドのルースとエメラルドのリングを都内20か所の買取店で査定に出したのです。

 

査定結果はダイヤモンドの最安値が1万5千円・最高値が35万円で23倍、エメラルドのリングで最安値が1万1千円・最高値が20万円で18倍もの価格差がありました。

*日本経済新聞電子版より

同じ宝石でどうしてここまでの差が出るのでしょうか?

宝石の相場

宝石買取店の店頭やサイトなどで「本日の○○相場」と書かれたものを皆さんも目にしたことがありませんか?

金・銀・プラチナは世界基準で取り引きされており、毎日の相場が公表されています。

 

ダイヤモンドも国際的な基準が統一されていて、資産価値のある宝石として世界中で取り引きされています。
買取店などに問い合わせると相場を教えてもらえます。

 

ところがルビー・サファイヤなどのカラーストーン(色石)には明確な品質評価基準が存在しません。

鑑定士の経験や能力・好みなどによっても大きく価格が違ってきます。

 

ブランド品であればその時の人気具合によっても価格差が出ます。

 

このためカラーストーンの宝石は相場がとても複雑で「この石だからこの価格」とはならないのです。

ではダイヤモンドがついた宝飾品なら相場通りの買取価格がつくのでしょうか?

買取相場はわかりづらい

買取された宝石の多くは「ルース(裸石)」と「土台(地金)」に分解されてそれぞれの専門業者に転売されます。

そのために転売先を確保している買取店ほど高値で買い取ることができます。

 

また業者によっては宝石よりも金やプラチナなどの地金だけが目的のところもあります。
そのような業者は宝石にはほとんど価格をつけません。

 

さらに買取にかかる手数料も業者ごとに違います。

このような理由から同じ宝石であっても査定額は店によって全く違ってくるのです。
世界的に基準が統一されているダイヤモンドでさえです。

 

相場はあるけれど相場通りの価格がつくわけではないのが、宝石買取の世界のようです。

「宝石買取の相場とは?」まとめ

宝石買取の相場がとても分かりづらいということがご理解いただけたでしょうか?

時間と労力はかかりますが多くの店で査定をして比べることで相場がわかりますし、最終的に高値で売れる店を探すことにもなるのです。

 

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